第二回おさいふ甲子園に参加してきました。
今回はこちらの対戦会のレポート記事です。
【ファイアーエムブレム0】第2回おさいふ甲子園 大会概要 - 2019/03/09(土)/個人戦/定員:84人|イザジン
おさいふ甲子園独自の規定に従い、参加者全員がデッキ価格を5000円以下に設定しての対戦会です。
通常のフルプライス環境では日の目を見ないデッキにもスポットライトが当たったり、ガチガチな対戦会に参加するのはちょっと緊張してしまうというような方々が参加してくれていたりと、この大会ならではの“良さ”が感じられました。
今回で2回目でしたが、人気イベントとして今後も行われていくと嬉しいですね。
それでは、ここからは環境読みから実際の対戦レポート、結果まで書いていきたいと思います。
・環境読み
当然ですが、おさいふ環境では通常の環境よりも満足に使用できるカードは絞られるため、新弾が発売されたからといって大幅にカードプールが増加するわけではありません。
よってまず最初に警戒するべきは約半年前の前回大会で優秀な成績を収めた主人公、
優勝のエフラムと
準優勝のオボロです。
2つともフルプライス環境でもかなりの強さを誇ります。主人公自身が序盤からCCして受け値を70以上にでき、絆を使用することで手札を増やすことが可能です。
よって主人公以外の大半をコモンカードにしても、他の多くのデッキより満足に動きやすいと言えます。
そこを起点に考えていくと、速攻デッキはこのようなデッキに2ターン目主人公CCを許すだけでもかなり不利な試合展開になるので、握りにくいはずです。
私は速攻デッキが大好きで通常の環境ではよく使用しますが、おさいふ環境ではどうしても尻込みしてしまいますね。
・デッキ選択
では、この2つに有利に試合を運べるのはどんなデッキか。
私が最初に考えたのはこのレシピでした。
ヴァルハルトです。
2~3ターン目にシグレCCを狙い、潤沢なシグレの回避札でゲーム終了までシグレを維持。強力な支援値でサクラやミコト、エクセライといったシステムユニットを戦線に残し続けてじっくり相手を詰めるコンセプトでした。
ここまで触れていませんが、リズデッキもおさいふルール内でかなり強力な構成が可能で、マルスによる盤面操作やヘンリーによるハンデス、後衛ノノの維持がヴァルハルトデッキには刺さるため、シグレ・???・フィヨルムでそれぞれに対して解答を用意。
支援値的にも万が一速攻デッキと対面しても何もせずとも強い上に、テストプレーではかなりのパワーを有していたのでほぼ内定していたのですが…
大会1週間ほど前にあるデッキと対戦し、ヴァルハルトはボツ案としました。
アルムです。
おさいふ環境では使用できるカードが増えにくいと先述しましたが、このデッキには非常に強力なカードが追加されていました。
新しいチキです。
このユニットを後衛に出撃され、神竜のブレスを使用されるとヴァルハルト側のシグレとエクセライorミコトを一気に撃破されてしまいます。
更にOCアルムの存在が犯罪的な強さで
頑張ってチキを倒しても無料でおかわりが飛んできます。
元々メインギミックはスターター準拠なアルムデッキはおさいふ環境でも強力で、使用者もかなり多いと予想してヴァルハルトを諦めた訳です。
そして最終的に選んだのが、
“クロムレンハ”と言われてるデッキです。
考えるのが面倒になった、という気持ちが無かったとは言い切れません。
6絆時にレンハCCからクロムのスキルも合わせて回避不可の2枚割、シャナンのBSでレンハを起こしてゲームエンドまで持っていくコンボデッキ。
この構築だとコンボパーツが揃わないということがほぼ無く、非常に安定してレンハCCが可能です。
相手のオーブ4枚からシャナンで2回レンハを起こすことを想定しているので、シャナンは多めに採用。
コンボパーツは揃えやすいですが、相手の後衛ユニットを排除することや、防御をほとんど考えていないので、かなり尖ってます。
・実際の大会分布
実際の分布を見てみましょう。
アルム……1人?
環境読みというのはいくら頑張ったからといって当たるとは限りません。
特にこうした限定構築では皆さんが練りに練った、思い思いのオリジナリティ溢れるデッキを使用することが多いですからね。
とはいえ、そういう意味では何と当たっても関係ないといえば関係ないクロムレンハは悪くなかったのかなと思います。
・対戦レポート
実際の対戦レポートです。
1戦目 緑黄紫レテ 後○
初手に4cクロム無し、後攻かつお相手はバンバン展開して殴ってくるデッキ。
かなりキツい立ち上がりでしたが、3cクロムを引き込んで2ターン目CC。
3ターン目にリズ+ノノを立て、殴りで4cクロムを退避に落としてリズのライブでクロム回収。
お相手がシノンを出撃させてリズを攻撃。これを回避で間接的にライフを維持。
クロム乗り直しから途中壁なども立てつつ、パーツを揃えて6ターン目を迎える。
ナーガではなく手札からレンハCCでフィニッシュ。
2戦目 赤単アルム 後×
クロムは引けたのでキープ。
お相手2ターン目後衛エフィ置きから3ターン目CCと順調な立ち上がり。
序盤こちらのパンチが全て天馬支援で弾かれ苦しい展開。
4ターン目にレナを立てられ、ノノや下級必殺を引き込めず放置することに。
お相手もアルムを回収し続けひたすら回避を切っていたので手札の枚数がカツカツ。
レンハが退避に落ちていたものの、6ターン目に退避リセットをして来なかったので、そっちのスキルは使ってこないとなぜか思い込み、レンハ2撃目の80パンチがアルム80受けの同値に弾かれる可能性を考え、コンボをより磐石にするため1ターン試合を延ばす。これが命取りでした。
シャナン2枚目がお相手の考えるトリガーとなったのか、返しに退避リセットが入る。
結局不完全な条件でコンボの始動を強いられてしまい敗北。
最初からナーガに頼らないプラン、アーサーを無理してでも手札に残しておく等いくらでもケアは考えられたのでプレイングが弱すぎました。ヴァルハルトからクロムレンハに変更した理由でもあったアルムに結局負けてしまうのもダメですね。かなり反省しました。
3戦目 紫単リン 先○
ST軸のリン。
超速攻というわけでは無かったので、無理に攻めず守らずパーツを揃えることに徹する。
途中で竜人紋章も引き当て、少々上ブレ気味に6絆時ナーガからレンハCCを決める。
クロムレンハのギミック自体も知らなかったようで、分からん殺しになってしまいました。
普段は個人主催の対戦会には顔を出さない方だと仰ってましたので、おさいふ甲子園の魅力を感じた試合でした。
4戦目 黒白マークス 先○
2戦目の反省を活かし、ゲームスタートから3cエリーゼを警戒。
手札からのレンハCCフィニッシュを目指すことに。
2ターン目に竜人を引き当てる上ブレ。3ターン目クロムCC+リズ出撃。
お相手は2ターン目リリス出撃から4cマークスCC。
こちらが6絆になるタイミングでやはり3cエリーゼの出撃から退避リセットが入る。
返しに順調に手札に蓄えたレンハをCC。
が、2撃目のレンハ60パンチになんと祈りを合わされる。
ちょっと落ち込みながらも3撃目の30パンチで支援の下ブレ起こらず、ここで必殺を投げて勝利。
本当に反省が活きました。
5戦目 赤無魔術英雄王 後×
今回から英雄王マルスがかなり低価格となったため、構築可能に。
当たり前ですが、強い。
しかも先手を取られた上に順調に全てのパンチを通され暗闇も2回刺さり、こちらのCC後も引くカード全てがお相手の必殺札だったらしく、何も出来ず敗北。
オボロ警戒でこのタイプのデッキは出てこないと思っていましたが、甘かったです。
6戦目 黄紫キュアン 先○
お相手が1ターンCC遅れ。
しかしこちらもなかなかコンボパーツが揃わない。
1cレンハもリズも引き込めず、アクセスできない状態が続いたため9絆から上級レンハを下敷きにCCするプランに移行。
ここまで長引かせたゲームでクロムを守りきれるか不安でしたが、なんとか9絆を迎えてナーガを使用しレンハCC。
お相手オーブ4枚から一気にフィニッシュ。
CC遅れが無かったら危なかったかも知れません。
・大会を終えて
結果は4勝2敗とまずまず。
しかし今回の優勝デッキがヴァルハルトだったということもあり、もっとしっかり環境を読めていればチャンスはあったのかなと思います。
速攻型のデッキも数多く見かけ、読みの甘さを反省するばかりです。
次回は更に気合を入れて挑戦したいと思います。