黄単エルトシャン
新年から初記事ということで書いていこうと思います。
当ブログでは初心者向けというよりは、ある程度各カードの効果や環境に対して知識のある中級者以上を対象として記事を書いていきます。
そのため少々カードスキルの記載や用語の説明等省いてしまっている部分も多いですが、あらかじめご了承ください。
さて、まだ持っていけたのは公認大会一度きりのデッキで記事にしていいのかと不安はあったのですが、今書かなければなかなか書く機会も訪れなさそうなので書き残しておこうと思います。
黄単エルトシャンデッキです。
以前から強い部類のカードだと思っていたのですが、ヘンリーデューテや序盤から大量にユニットを後ろに並べるマルスデッキがあまりにも苦手で、そのあたりが明確に環境トップとして君臨していたためになかなか勝つために大会に持っていくには厳しい状況でした。
しかし、15弾環境に入りカムイ女が新規3cエリーゼを獲得、また黄色としての純粋な強化である新4cリーフやトラバントなどの登場により、今までのようにカムイ女やエルトシャンに対して単純に待ってからジェニーOC→ヘンリーデューテを決めるのが従来よりも難しくなり、相対的に勝つためにエルトシャンを大会に持って行きやすくなったと思います。
黄色デッキは勝ちにくい、統計データからも明らかであった今までを変えたい。
せっかく良い新規を貰えたのだからここで頑張ろうじゃないか。
以上が今回エルトシャンデッキを紹介する理由です。
・レシピ
私がベーシックに黄色単で考えたレシピです。
大筋の戦略としては不確定な支援に頼って手数で点を稼ぐビートダウンではなく、常になるべく相手を戦闘力で上回った状態で攻撃し、確実に点を取っていくイメージです。
先ずは各カードの採用理由から。
・主人公、エルトシャン各種
スタートの1cには開幕60打点で攻撃することのできる12弾エルトシャンを採用。
後衛にエリーゼ等を構えた1cカムイ女にも攻撃を通せます。他の主な対面には20点上から攻撃することができ、デッキ内支援値の低さを補います。
3c、5cは支援10ながらフル投入。やはり理想はどちらも引けることです。
絆にエルトシャンネームを置く必要性から、回避札の枚数に心配が出てくるため1cエルトシャンも追加で1枚採用。
・4cラケシス
序盤から殴るタイプのエルトシャンデッキとは非常に相性の良いカードです。
ダークサイレンス適用下で出撃可能な射程持ちユニットとして見る事もできます。
絆に置いてハンドを減らさずにクロスナイツで出撃できるのは優秀で、戦闘力もエルトシャンデッキの仕組み上かなり高い数値が期待でき、支援10を捲ってしまうことが全く気になりません。
終盤はこのカードだけでループしてリソース勝ちすることも。
・5c、1cセリス
5cセリスは全体パンプ効果も持ちクロスナイツ対応なので、アタッカーとして優秀です。相手を戦闘力で上回りつつ攻撃するコンセプトと合っています。
1cセリスは戦闘要員としてはそれほど信頼出来ませんが、エルトシャンネームのカードをなるべく1ターン目から絆に置きたいこのデッキでは必須とも言えるカードです。
序盤から引きたいために、中盤以降のトップ引きのリスクを考えても4投。
5cセリスの最後の聖戦起動のために使用することもあります。
・新4cリーフ
いやー、こんなカードを待ってました。
従来ですとエルトシャンが5cにクラスチェンジするターン、後攻では相手の後衛に既に4c射程持ちユニットが構えており、これを処理できないのが痛すぎる問題があったのですが、この1枚で解決。
乗ったターンにクロスナイツを起動してもリーフの効果を使用すれば絆の枚数を減らさずに行動できるのも優秀。
詰めの場面でも相手の壁ユニットを全て後衛に押し込んでから全体パンプして顔へのフルパンなどの芸当が可能で、中盤~終盤ラケシスと並んで常に活躍することでしょう。
・4cユリア
本当ならば騎馬アイコンを持たない大型ユニット、またダークサイレンスの対象なので入れたくないのですが、最速で5cエルトシャンにCC出来ない場合や、ビートダウン対面で回避札がほしい場面(デッキから3cエルトシャンを置いて間接的に退避から回避札を回収可能)などでスキル的にはどうしても数枚欲しいので採用。
単体で80ラインになれるのも偉いですね。
・3cPRシグルド
実は軸と言っても差し支えないです。
このデッキのBSの枚数は相当あり、3ターン目に出しても戦闘力80~90は当たり前だったりします。クロスナイツにも対応。
支援10を捲っても気になりませんし、中盤以降も6絆や7絆で手札から2体のユニットを展開したい時に3cでこの超戦闘力は本当に有り難いです。
環境次第で他のシグルドネームのカードを採用してこのカードの回避を厚くするのは有りだと思ってます。
・3cアーサー
デッキの安定感を支えるカード。
乗り直し前提の主人公は上手く回る確率がどうしても落ちてしまうんですが、その点を改善してくれます。
シグルドの戦闘力を上げつつ序盤から手札交換が可能で、ティニーの擬似的な必殺札ともなります。一応クロスナイツにも対応。
相手によっては3ターン目に前衛シグルド出撃ではなく、後衛にこのカードを出撃させた方がいい場面も。
・3cティニー
お手軽1リバ1ドロー。
これくらいの枚数なら裏絆をなるべく作りたくないエルトシャンデッキでも無理なく採用できると判断。ラケシスだけでは手札が追いつかない場合もあるのでやはりこのカードがあると安心できます。
詰めの場面でも6絆→シグルド+ティニーなどの使い方ができ、活躍してくれます。
・5cトラバント
非常に緩い条件で強力なハンデス効果を持つカード。
実際にスキルが噛み合う条件で場に出ても当然めちゃくちゃ強いですが、このカードの本質は見えていることによって擬似的な暗闇効果を持つことだと思います。
見えているだけで相手が手札を大量に抱えにくい、つまり待ちにくいのです。
詰める場面ではあまり役に立ちにくいので、どう手札に残しておくかはよく考えましょう。
・3cカリン
6~7絆での出撃選択肢。また絆から出撃させて盤面維持もしやすくしてくれる天馬。
クロスナイツ+カリンBSで相手の意表を突く展開力を見せましょう。
相手から見るとこのカードって本当に残しておきたくないことが多いんで、見た目以上にプレッシャーがあります。
ビートダウン対面のライフレースで終盤にカリン出撃でエルトシャンバック、大量の壁で相手が取りきれずに勝利なんてこともかなりあったと思います。
・1cディアドラ
黄色最強の1cユニットとも言われる有能コモン。
3cエルトシャンを置いて回避札の回収、ラケシス・ティニーを置いての1ドロー、5cセリスを置いて絆回復、祈り紋章、とにかくやれることが多いです。
退避リセットをされていても絆フェイズにアーサーBS起動から5cセリスを退避に落としておいてディアドラ出撃でセリス効果起動なんて芸当もできますから、退避リセットが当たり前になった今でもこのデッキにおいては完全には腐ってません。
・基本的な動き
キープ基準は先手なら5cエルトシャン、後手なら3cエルトシャンでスタートすることが多いです。
1T 1cセリス絆置き。出撃はほぼ無し。
2T 3cエルトシャンにCC。
3T シグルドorアーサー出撃。70になったエルトシャンと共に2点通したいターン
4T 5cエルトシャンにCC。クロスナイツでリーフ出撃。リーフでパンプ+絆伸ばし
5T 6絆、3cを2体出撃。クロスナイツで4~5cユニット出撃。
6T 7絆 3c+4c出撃。クロスナイツで4~5cユニット出撃。このターンで決めきるのが目標です。
基本的な動きとして記載しましたが、とにかくメインは最速で5cに乗ること、1cエルトシャンでも60打点は出せることを意識すると事故を減らせると思います。
・総括
序盤の竜人に期待する構築のチキや、早期デューテを達成出来る構築のエリーゼ、序盤から展開するタイプの待ちマルスにはまだまだ不利が付きますし、上手く回られると辛いです。それでも、待ちハンデスデッキに対するやり難さはかなり改善されたという実感はあります。
それに加えて、殴り合いでは無類の強さを誇るのが評価点になります。
かなり速いデッキや中速ビートにも幅広く対応できました。
今までよりも確実に勝ちやすく、使いやすくなったはずですので、黄色デッキで大会に出たことがない方にも是非、試してみて欲しいと思います。
それではまた!